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株式会社プレコフーズ
“新鮮食材のスペシャリスト”として、『安全』『品質』『鮮度』を高いレベルで確立。首都圏1万6000軒の飲食店と取引実績を築き、年商も100億円超えへ
■ 事業の特徴と優位性 ダイジェスト
1955年に品川区大井に開業した「鳥利商店」という鳥肉販売店を前身とし、現社長の就任後、飲食店などの業務用の卸売に転換を図り、大きな成長をもたらす。その後さらなる拡大を目指した際に、とことんまでの『安全』『品質』『鮮度』へのこだわりを、プレコフーズの立ち位置として明確化し、現在の飛躍の礎となる。

同社では、年間を通じて作業室を摂氏11度に保つ低温度化とクリーンルーム化を同時に実現するソックチリングシステムの導入や、食中毒の原因菌に強い殺菌効果のある微酸性電解水の利用など、「菌を付けない、増やさない、殺菌する」国内最高クラスの衛生管理システムを、全工場に導入。業界に先駆けて、ISO9001とHACCPをダブルで取得した。しかしこれら「通常の2倍以上の坪単価」となる高性能工場のコストを価格に転嫁せず、高品質と手ごろな価格を両立させることにこだわる。その分、積極的に自社設備を外部開示することで「そのレベルの高さに驚き」取引を決める効果を生みだした。

これまで日本では、鳥インフルエンザ、BSE問題、O157、産地偽装事件、食中毒ユッケ事件など、食肉業界には数多くの逆風が吹いたが、その中でも同社は20年以上も右肩上がりの増収増益記録を継続中。2014年3月期は、売上高を初の100億円台に乗せた。(右上グラフ参照)
今後はさらに、魚介や野菜類など取扱品目の充実を図り、生鮮をトータルで提供できる企業を目指すため、新センターの設置をはじめ、積極的な設備投資も行っている。また自社の仕入力の高さを生かした、飲食店も子会社で展開する。
■ 取扱商品の事例
前身となる「鳥利商店」時代から培ってきた、鶏肉を強みに、現在は豚肉、牛肉などの肉類、水産物、青果、加工食品まで幅広く取り扱う。独自の食肉ブランドを持っているのも強みで、卸業者自身がオリジナルブランドを持っているのは非常に珍しい事例だという。
○ 鶏肉・・・創業60年の経験から生み出した3種の「オリジナルブランド鶏」をはじめ、「地鶏」「銘柄鶏」「国産鶏」「外国産鶏」など、用途にあわせて豊富なラインアップで提供。何れも低温クリーンルームで加工、他とは比較にならない抜群の鮮度で小ロットから提供する。
~ オリジナルブランド鶏 ~



○ 豚肉・・・オリジナルブランドのSPF三元豚「総州三元豚 白王」をはじめ、大好評の「岩中豚」、スペイン産の「イベリコ豚」など、豊富な品揃えを誇る。内臓類や希少部位も取り揃えている。

○ 牛肉・・・国産牛の中でも評価の高い「黒毛和牛」、飲食店から人気の高い「国産牛」、日本向けに特別に飼育されたオーストラリア産「葡萄牛」「唐黍牛」、コストパフォーマンスに優れた「外国産牛」と幅広いラインアップ。「ホルモン」類の取り揃えも充実。
○ その他家禽畜肉類・・・フレンチやイタリアンに最適な「鴨」(下写真左)「ラム・マトン」「仔牛」をはじめ、「馬肉」(写真中)「フォアグラ」(写真右)なども少量から対応。エスニック料理などに使用する珍しい食材も取り扱う。



○ 串物類(やきとり)・・・焼鳥用の串物を、年間を通して11℃に管理された自社低温クリーンルームで、専門の職人が丁寧に串打ち加工し、生で提供。希望部位を要望に合わせたグラム・串で加工している。
○ 青果・・・2011年6月に東京大田市場の買参権を取得し、生野菜、果物類の取扱いを本格的にスタート。食肉同様「安全」「品質」「鮮度」を追求し、コスト パフォーマンスに優れた市場品、生産者と提携した産直品など、数多くの商品を 小ロットから提供。
○ 鮮魚・海産物・・・築地仲卸“嘉徳”をグループ傘下に収め、株式会社プレコエフユニットを築地市場内に設立。築地の目利きが厳選した「まぐろ」「鯛」をはじめ、刺身用鮮魚なども豊富に品揃え、鮮度良く納品している。また下処理済みの「切り身」「フィレ」や「エビ」「貝類」なども取り扱う。
○ その他・・・米、卵、乳製品、デザート、調味料、ワイン、食用油などから、サニタリー用品に至るまで、幅広く取り扱っている。
■『安全』『品質』『鮮度』へのこだわり
根幹に置く考え方は、「菌の侵入および繁殖を防止し、食品の品質劣化を防ぐ=低温クリーンルーム化」を徹底すること。食品の品質が落ちる原因は、温度上昇による鮮度の劣化、雑菌の付着による汚染の2点が大きく、ソックチリングシステムと微酸性電解水による低温殺菌洗浄システムをはじめ、国内最高クラスの衛生管理システムを設置。菌を「つけない」「増やさない」「殺菌する」ための、温度管理・品質管理の徹底を図っている。

○ソックチリングシステム「落下菌を除去し、11℃の低温クリーンルーム化を実現」
雑菌は、空気中の塵やゴミに付着して、降り注ぐように落ちて食品の腐敗を早める。この落下菌を除去するために、ソックチリングシステムと高性能フィルタを導入し、クリーンルーム化に成功した。このシステムは、作業室・鶏解体室を常に11℃に保ちながら、1時間に45回転空気を入れ替え、2ミクロンの塵・ゴミを90%以上捕集する。菌を除去するとともに菌の繁殖を防ぎ、食品の鮮度を常に最高の状態に維持することができる。
○低温殺菌洗浄システム「微酸性電解水を生成し、洗浄用として使用」
ソックチリングシステムや陽圧等の導入によって菌の新たな付着や増殖を防ぐ一方、入荷時に既に食品に付着してしまっている菌への対策としては、除菌洗浄が 有効となる。一般的には次亜塩素酸ナトリウムが用いられがちだが、食品の風味 や味わいが低下するという問題があり、プレコフーズでは、無害で殺菌に即効性 の高い微酸性電解水を自社で生成することで、これらの問題を解決した。食品から器具・部品・包丁・まな板・作業室・配送車・個人衛生に至るまで、この水を 応用し、極めて高い衛生レベルを維持管理している。
○一方通行規制と生産区画の分離「商品と人の流れを一方通行化し、汚染防止のための区画分離」

菌を拡散させないためには、汚染度の低いものと高いものが接触しないことが重要となる。そこで、プレコフーズでは商品の入荷から加工・出荷に至るまで、商品の流れを一方通行にすることによって、洗浄前の材料と加工済みの衛生的な製品が、接触することがないようにしている。同様に人の流れも一方通行化することで、低温クリーンルームへの暖かい外気および雑菌の侵入を防いでいる
・・・その他、エアーシャワー、オゾン殺菌庫、プラットフォーム&ドックシェルターなど、衛生管理を徹底させるために様々な設備を完備 ※詳しくはこちらから

※画像をクリックすると、バーチャル工場見学ができます
■ 社名への思い
プレコフーズは、「presidents」「cooperation」を掛け合わせて考えられた社名。すなわち、たくさんの社長と企業を社会に輩出する会社でありたいという未来を、社長就任時から思い描いていたことになる。『会社が会社を生むシステムを作り、いつか社長会を作って運営できるように』、そのためにもさらに事業領域を拡大し、継続成長できる環境づくりに力を入れている。
■ 飲食店の運営
将来において、同社の中心顧客である個人経営店の中で多店舗展開を望むお客様を対象とした、飲食店コンサルタント事業の確立を計画。ハード(食材)、ソフト(コンサル)両面から、“飲食店の笑顔を創造する”体制の構築を目指している。そこで同事業に必要となるコンサル力と説得力を得るため、食材の個性や品質の高さを活かしながら、独自のコンセプトを掲げた飲食店業態開発に着手。すでに2業態を開発し、店舗を運営している。
○ FLAMME SCÈNE STEAK CUISINE
「Steak Cuisine」(ステック・キュイジーヌ)をコンセプトに、同社の仕入力を活かし、ステーキ肉として最高峰とされる希少な「短角牛」と、USアンガスビーフの最高等級「プライムビーフ」、さらにポーク、ラム、鴨などの特選肉を、フラム(炎)とシャルボン(炭)を自在に操り調理。それぞれの肉の美味しさを最大限に引き出している。
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住所 東京都港区西麻布3-13-14 LA・RES西麻布 B1F
TEL 03-5413-6686
営業時間 [月〜土]17:00〜23:00 定休日 日曜
ホームページ http://www.flammescene.com
食べログ http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13175472/
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○ 銀座とりや幸
素材の旨味を存分に引き出す為に、塩焼を中心としたメニューを提供。 比内地鶏を中心に、厳選素材を職人が備長炭でジューシー且つ豪快に焼き上げる。料理の美味しさはもちろんのこと、店内に煙が回らない特別な排煙装置、清潔な内装に包まれた空間など、銀座の大人の隠れ家にふさわしい配慮がなされ、人気を集めている。
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住所 東京都中央区銀座6-12-2 東京銀座ビルディング 1F
TEL 03-3572-4129
営業時間 [月~土] 16:00~23:00(L.O.22:30)[日・祝]16:00~22:30(L.O.22:00)年中無休
Facebookページ https://www.facebook.com/Toriyakou
食べログ http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13144412/
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■ 会社概要
商号 | 株式会社プレコフーズ |
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本社所在地 | 〒140-0013 東京都品川区南大井6丁目26番3号大森ベルポートD館4階 |
TEL | TEL:03-5763-3000 |
代表者 | 代表取締役社長 髙波 幸夫 |
資本金 | 5,000 万円 |
設立 | 1977年4月(創業1955年6月) |
社員数 | 566名 |
事業内容 | 食鳥及び鶏卵、豚肉、牛肉、その他食肉類の販売。野菜、果物、魚介類及び海産物の販売。加工食料品及び冷凍食品の販売。 |
ホームページ | http://www.precofoods.co.jp |
業績 | 100億1,000万円(2014/3月期) |
■ 社長プロフィール
髙波 幸夫 (たかなみ ゆきお)
1958年、東京都出身。米国ブルックスカレッジ卒。1983年、有限会社鳥利商店入社。1994年に株式会社プレコフーズに組織変更し、代表取締役社長就任。2010年、株式会社プレコホールディングス設立、代表取締役社長就任。
■ 表彰
2013/10/28 EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2013 ジャパン セミファイナリスト選出
■ メディアリンク
・The Suisan Times 業界交差点 この人に聞きたい「生鮮3品扱い、規模3倍へ」(2014/07/01)
・畜肉と自社配送が強み、年内に新センタープレコフーズ 代表取締役 髙波 幸夫氏
・フードリンクレポート 衛生管理で国内最高クラスを誇る総合食肉卸(2008/7/25)
・日本食糧新聞 企業インタビュー:プレコフーズ・髙波幸夫代表取締役社長(2008/6/1)
■ お問合せ
http://www.precofoods.co.jp/contact.php
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