ロリポップはメジャーレンタルサーバーの一つでXServerやさくらのレンタルサーバー、ConoHaサーバーと並んで人気のあるレンタルサーバーです。料金も安く初めての利用サーバーとして選ぶ人も多いです。今回はそんなロリポップサーバーを使用して16年目になる筆者が実際の使用感や評判、使い勝手について解説していきます。
ロリポップ(LOLIPOP!)レンタルサーバー評判まとめ

ロリポップ!レンタルサーバーの総合評価
速度 | |
機能性 | |
安定性 | |
料金 | |
サポート |
他社との料金比較しても圧倒的コスパ
ロリポップ ハイスピード | X Server スタンダード | さくらの レンタルサーバー | Conoha WING ベーシック | |
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初期費用 | 0円 | 3,300円 | 0円 | 0円 |
月額料金 | 550円 | 1100円※ | 524円 | 911円 |
年間料金 | 6600円 | 13,200円※ | 6,288円 | 10,932円 |
容量 | 350GB | 300GB | 300GB | 300GB |
独自SSL | あり | あり | あり | あり |
バックアップ | 330円 | 0円 | 0円 | 0円 |
ロリポップサーバーのランニングコストを見るとさくらサーバと良い勝負ですが、サーバーのスペックが違うので圧倒的にロリポップサーバーの方が優れていると言えます。
ロリポップサーバーのハイスピードプランはLiteSpeedを搭載しています。LiteSpeedはApacheサーバーと比較すると84倍の性能となっています。この点においてもさくらサーバー、XServer、ConohaWINGよりも良いと言えます。
バックアップ機能だけ有償になる
ロリポップサーバーは他社と比較するとバックアップオプションだけ有料対応となっています。もし、サイトがクラッシュしてしまった、データ改竄の被害にあった際も過去7回分の複数データのバックアップから復元することができるサービス。
月330円の別途費用がかかります。(サイトのバックアップは自身でもFTPフォルダを保存しておいたり、WPバックアッププラグインから行うことは可能です。)もしサービスに加入していない状態でデータが破損した場合も普及手数料11,000円払うことで復旧は可能です。
ドメイン料金が永久無料になる
ムームードメインとロリポップサーバーを組み合わせて1年以上の利用契約を結ぶとドメイン料金が永久無料にすることができます。ドメインも年間で使用料がかかるものなので、ランニングコストを削減できるのは嬉しいポイント。お名前.comでの取得の場合は対象外なので注意しよう。これからブログや会社用ホームページを用意したい人に是非おすすめしたいところ。
ロリポップ!は国内シェアNo2の実績を持つ
1位エックスサーバー、2位ロリポップ、3位さくらのレンタルサーバー
日本ウェブホスティングのマーケットシェア
マーケットシェアで見るとエックスサーバーに次いでロリポップ!レンタルサーバーが2位となっているさすが20年も稼働しているだけあって利用ユーザーの多さが窺える。
ロリポップ!のサイト表示速度は?
サイトの規模や構造によって異なるのでPC版100、スマホ版80点代という高パフォーマンスを発揮することも十分可能です。後述する特徴にも実際のユーザーの声があるので参考にご覧ください。
個人ブロガー企業にもおすすめ!
ロリポップはサイト表示速度という面でもトップクラスのサーバー性能を持っているため、これからブログを開設したい人やサーバー変更を検討している人にはおすすめです。SEO対策も捗ることでしょう。ランニングコストもとにかく安いため、XServerと比較しても半値です。
企業にもおすすめできる理由
会社のコーポレートサイトを立ち上げたいが、どこのサーバーが良いか迷っているといった担当者は多いでしょう。ロリポップサーバーは他社のサーバーとら比べて圧倒的におすすめできるポイントが「電話サポートがある」という点です。
今や電話サポートが消失し、チャットやメールでの対応というサーバーは珍しくありません。このご時世にしっかりサポートしてくれるのは会社としては非常にありがたいポイントです。さらに、大塚商会といったサーバーでは独自SSLの利用に数万円掛かるのに対し、ロリポップサーバーでは無料で行えます。さらにサイトのセキュリティ周りに不安がある場合は別途バックアップサービス(月額330円)やグレードの高いSSLを利用することをおすすめします。
ロリポップ(LOLIPOP!)のおすすめプランや良い評判
ハイスピードプランが圧倒的おすすめ
ロリポップのハイスピードプランからApacheサーバーの84倍の性能と言われるLiteSpeedを使用できるようになります。使用といっても標準搭載なのでユーザー側で何かすることはありません。
- WordPressの複数インストール可
- ownCloud
- baserCMS
- EC-CUBE
- サブドメイン発行無制限
ざっくりと機能的には上記の内容が対応可能。EC-CUBEもインストールできるので本格的なオンラインストアも立ち上げることができますね。もちろん、ワードプレスも簡単インストールができるのでワンポチでワードプレスでHPやブログが作れてしまいます。
LiteSpeedが使えて高速化できる
何度も言いますがロリポップのハイスピードプランから(月額550円〜)LiteSpeedを使用することができます。LiteSpeedはApacheサーバーの84倍になる速度性能をもつのでサイト表示速度の改善などに大きく貢献します。
サイト表示速度はサイト構造にも問題がある場合がありますが、サーバー1つで大きく変わることもザラ。現状の環境を解消したい人はロリポップのハイスピードプラン以上を検討してみてはいかがでしょうか。
サーバーが安定している
ロリポップサーバーは24時間有人監視されていることも踏まえ、サーバーの安定性に定評があります。筆者も16年間ロリポップサーバーを利用していますが、サーバーの影響でサイトが非表示状態ということになったことはありません。一方でさくらサーバーではメールの送受信ができない、サイトが一定時間表示されないといった不具合をしばし見受けられます。
サポートが充実!電話サポあり
ロリポップサーバーはチャットサポート、メールサポート、電話サポートの3種類で対応してくれます。サーバー関係のトラブルは相談する場所がほぼないに等しいのでレンタルサーバーがどこまで寄り添ってくれるかはとても重要と言えます。
そんな中でロリポップサーバーはサポート窓口がしっかりあり、対応満足度も94%と高い水準にいます。(さくらサーバーなどは電話サポートがないんですよねぇ)サーバー利用に不安があるといった人はまさにロリポップが良いでしょう。
独自ドメインのSSL対応が無料
SSLとはサイト情報が第三者に流れないことやデータ改善を防ぐためのセキュリティ保護機能を意味します。この独自ドメインSSL対応はメジャーレンタルサーバーであればどこも無料が主流ですが、大塚商会などの古いサーバーではこのSSL対応に数万円かかります。会社としてサーバーを借りたい場合はこのランニングコストが勿体無いのでロリポップサーバーの利用をおすすめします。(別費でグレードを上げることも可能です)
データベースが無制限!
データベースはワードプレスをインストールする際に必要になる入れ物のようなもの。スタンダードプランでは50個までのデータベース使用となりますが、ハイスピードプラン以上は無制限。
ワードプレスを搭載したデモサイト・ポートフォリオサイトをたくさん用意したい!という制作会社さんやフリーのエンジニアさんにはとてもおすすめできます。
ムームードメインと組み合わせてドメインがずっと無料
ムームードメインとロリポップサーバーはGMOペパポ株式会社の展開するサービスになります。そのため、ムームードメインで独自ドメインの取得し、ロリポップサーバーを利用することでドメインの使用料が永久無料となります。
.jpは無料対象外ですが、.comや.net、.infoといったブログやメディサイト、コーポレートサイトで使えるドメインが無料で使えるのでおすすめです。お名前.comで取得しないように注意して下さい。
メーラーの設定をしなくてもメール機能が使える
サーバーでメールアドレスの発行を行った場合、OutlookやThunderbirdなどのメーラーソフトにアドレスを紐づけない限り届いたメールを確認することができないことがほとんど。(XServerもメーラーがないとメール送受信やメール受信の内容確認などできません)
しかし、ロリポップサーバーではメールボックスをサーバー自身にも用意されており、メールアドレスを発行したタイミングからメールの送受信をサーバー管理画面から行うことができるようになります。また、メールボックスは鍵をつけることができるので覗かれる心配もありません。メーラー設定などが苦手な人にはおすすめですね。
ロリポップ(LOLIPOP!)を使って気づいたデメリット
ロリポップを16年間使用していてとんでもなく悪い評判を見たことはほぼないに等しいですね。ちなみに悪いサーバーとはどういうものなのか知っていますか?以下にまとめたので参考にご覧ください。
悪いサーバーの特徴
- PHPがずっと古い、最新WPに対応していない
- MySQLのバージョンが古い、最新WPに対応していない
- 新しいPHPバージョンがリリースされない
- サポートが遅い、たらい回しにされる
悪いサーバーの多くはワードプレスの最新バージョンにサーバーのスペックが追いつかないことがほとんど。大○商会やNT○ビズ○ンク、WEB○RENAなど会社として契約しがちなサーバーははっきり言ってやばいです。(個人ブロガーの人は知らない人が多いかも?)
WAFのセキュリティが強い
WAFのセキュリティ強度が高いことは良い点なんですが、個人でワードプレスのカスタマイズをされる方はこのWAFによってプレビューが正常に作動しなかったり、プログラムが作動しないといった不具合が出てきます。
お手上げというわけではなく、WAFの設定を解除する作業をサーバー設定で行えばサイト内のカスタマイズは通常通り行うことができます。それなりに自分で調べて作業できる方にはそこまで苦に感じることはありません。
WAFは簡単にいうとWebアプリケーションファイアーウォールです。WEBサーバーに怪しいプログラムなど入れないぞ!という意味合いです。そこが強いって逆に高評価じゃないですか?
バックアップの実行は有料
ロリポップサーバーは先述したようにバックアップサービスは有料となります。ただ、サーバーのバックアップ自体は常に行われており、有料でないとバックアップすら行われれないというわけではありません。
バックアップの復元をする場合は有料となり、月額費を払っていればその実行が330円で利用できるという話。もし、サービスに加入していないくても11,000円支払えば復元が可能になります。11,000円は約33ヶ月分に相当します。ちなみに、筆者は16年間バックアップ実行を使用したことがないので月額プランに加入しなくても良いかなと思います。
ワードプレスサイトはバックアッププラグインで保存しておけば上記サービスは必要ないですよ!
ロリポップでの「ワードプレス」インストールの仕方
WordPress簡単インストールを選択

まずはメニューの「サイト制作ツール」を選択しよう。マウスを合わせるとメニューが展開され、WordPress簡単インストールの項目を見つけることができる。
ドメインを選択し必要情報を入力

サイトURLはワードプレスを入れたいドメインを選択しよう。(既にサイトがある場合は上書きされるので注意)既にあるサイトURLの配下(例えばdimo.jp/demo/といった具合)にワードプレスサイトを立ち上げることも可能だ。
サイトタイトルなどは後からでも変更ができる。ちなみにプライバシーにある「検索エンジンによるサイトのインデックスを許可する」は未完成のサイトが検索エンジン上に表示されてしまう恐れがあるのでチェックは外しておくようにしましょう。

最終確認画面で承認するをチェックし、インストールボタンを押せば設定は完了です。設定してから数分〜数時間後にワードプレスサイトが公開されるのでしばらく待ちましょう。(反映待ち状態の時はサイトが表示されませんが、バグではありません。)
複数サイトを運営する場合はロリポップ以外も視野に
リスクヘッジをしよう
ロリポップはコスパも良く、複数ドメイン・ワードプレスを管理することができます。月額500円で何十サイトも管理することだってできます。ただ、もしサーバーがダウンしてしまった場合は全てのサイトが見れなくなるので、複数サイトを管理する場合は他のサーバーも利用するようにしましょう。
ロリポップサーバー以外のおすすめのサーバー
X Server スタンダード | さくらの レンタルサーバー | Conoha WING ベーシック | |
---|---|---|---|
初期費用 | 3,300円 | 0円 | 0円 |
月額料金 | 1100円※ | 524円 | 911円 |
年間料金 | 13,200円※ | 6,288円 | 10,932円 |
容量 | 300GB | 300GB | 300GB |
独自SSL | あり | あり | あり |
バックアップ | 0円 | 0円 | 0円 |
エックスサーバーは、ランニングコストはかかるものの、高速化など安定性が強み。詳しくはこちら
さくらレンタルサーバーは、ロリポップと同等の価格帯でワードプレスが利用できる。何かと問題が起きることはあるが、利用者が多く解決策がネット上に溢れかえっておりサポートが実質的に充実している。
ConohaWINGは、エックスサーバーに次いで人気の高まっているサーバーランニングコストが若干下がる程度だが、高速化などのパフォーマンスに評判がある。
